雨の続く日々には
記事公開日:2021.08.17
8/17 美山鶴ケ岡 mumokuteki farm
山々にのしかかる重たい雲はつらつらと雨を降らせ、もう何日も動こうとしない
いつまでものっぺりと広がる灰色の空は、今はまだ8月の半ばだということさえ忘れさせる
こんな湿度の高い気候のなかでは畑のトマトはもちろん、水が大好きなナスでさえ太陽の光が無ければ実付きが悪くなってしまう
畑の作物は、今はただじっと天気が回復するのを待っている
水茄子
南瓜
昔から、「雨が降ったら畑に入るな」と言います
雨が降ったり畝が乾かない状態が長く続くと、酸素を求めて植物の細根は地表に浮いてくるのだそうです
それを人間が無意識的に踏みつけ土を固める、その足圧で細根がズタズタに傷が付いてしまう 当然、そこを突破口に病菌が盛んに侵入増殖するので病気が発生し易くなってしまいます
また、柔らかい土の中には目に見えないほどの小さな穴から、モグラが通るような大きな穴まであります 地中に住む小さな生き物たちが活発に働くことで大小様々な隙間が網の目のようつながっていく そして沢山の雨水が溜まったままになることなく、この隙間を通って地中深くへと流れ、やがて地下水になるそうです
この自然のシステムは畑だけでなく森林に降った雨水も同じ そこに住む小さな生き物や植物の働きによってゆっくりと、いろいろな速さで地中に染み込み地下水となったり川に流れこんだりして水が巡っていく
作業も進まぬ雨の日は、むやみやたらに畑の中を歩かずそっとしておく こんなことを考えながらじっと待つことも大切なこと
週末にはここにも日差しが戻ることを期待して…
Kamiya
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