季節味噌を作るワークショップ【白米糀味噌編】 5月9日レポート
記事公開日:2018.05.26
2018年5月9日(水)
mumokutekiホールで冨田貴史さんをお迎えして、
「季節味噌を作るワークショップ」が開催されました。
参加して下さった方全員と一緒に、季節のお味噌を作るこのワークショップ。
味噌作りをする前に、まずは冨田さんにお話をしていただきます。
冨田さんのお話は、当たり前だと思っていた事を次々と覆されて、驚きと発見の連続。
そして味噌を通して、自分自身の生き方について、すごく考えさせられる時間。
2時間はあっというまに過ぎてしまいます。
東洋医学的には、五味というものはそれぞれの内臓に良い働きかけをするそう。
冨田さんや、私たちが作る味噌は、時間や手前はかかりますが、
そんな五味と菌がたくさん混ぜ込まれた、体にとても優しい作用のあるもの。
でもそれはスーパーやコンビニに売っている市販の味噌には期待できない事。
安定の味、大量生産を維持するには、純粋な麹じゃないなものを使ったり、
夏のような暑い温温度を作り出し、本来じっくり待つはずの発酵を急がせたりします。
「でもそういうライフスタイルを求める人がいる限り、その味噌はなくならない」
冨田さんの言葉がグサッと胸に刺さりました。
私たち一人一人の行動や生き方は、
気づかないうちに色々なところへ影響を与えているのだと、初めて気付かされた瞬間でした。
「接客や、三次産業の大切なことは物語の共有。
今は人から人へ直接じゃない、マスメディアの一方的に言うことを、一方的に聞いてる。
だから、みんな消費者になる。その生産者の物語を、ぼくたちが伝えていく。
一人一人がメディアになり、ひとつひとつの物と物語を伝えていく。」
普段店頭でお客様へ販売をしている私にとって、
この冨田さんの言葉はとても印象深かったです。
mumokutekiとして私たちが、生産者様、お客様としていきたいこと。
それは、物語の共有、想いを伝えること、語り続けること。
冨田さんがあえてこの時間を作ってるのは、味噌の作り方を教えたいというのも、
勿論ありますが、それ以上に味噌を通して「いきるをつくる」場を育んでいくこと。
私たちもその想いに共感しました。
「コミュニティ」とは一緒にその場を育み、物語を作っていくことでこそ、
味噌のように醸成していくのですね。
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