「いきるをつくるくらしの『素』展」vol.2~器の素~アサギ椀の職人たちの在廊が決定!
記事公開日:2021.07.02
「いきるをつくるくらしの『素』展」 vol.2 器の素
アサギ椀の職人たちの在廊が決定!
京都店2FにオープンしたHOME&RENOVATIONのスペースにて町と里山の循環を目的に
mumokutekiが媒介者となりクリエイターと共にお伝えしている「いきるをつくるをつくるくらしの『素』展」。
ただ今展示でお伝えしているのが京都の伝統の美を体現する「アサギ椀」。
京都ならではの美を体現する精神を受け継ぎ、現代の工芸の課題を解決することを目指して、「アサギ椀」は生まれました。
地域の風土によって洗練された、異なる専門性をもつ職人の技が、次の世代に受け継がれること。
地域の素材が人のくらしの中で循環することで、その素材を生み出す環境といとなみも守り育まれること。
作り手の想いと使い手の感性が、言葉を超えてつながること。
技と素材、そして人のこころは、互いに密接に関係しながら文化の生態系となり、くらしの「素」をつくります。
アサギ椀は、京都の漆器づくりの生態系をつなぎなおすプロジェクトです。
≪アサギ椀プロジェクト≫
https://www.kougeimagazine.com/crafts_now/190326_asagiwan/
アサギ椀の展示も7月25日(日)まで、残すところ1ヶ月を切りました。
この度は工芸を次世代へと繋ぐ、若き担い手の職人たちがmumokuteki京都店1Fのgoods&wears内に特設ブースを設置し在廊します。
職人の技術と、工芸の伝統が秘めた知恵、そして現代の工芸の課題や希望など、直接お伝えいたします。
展示期間中、アサギ椀の注文はmumokutekiにて承っております。
アサギ椀プロジェクトの売上の一部は『工藝の森』へ寄付され、京都京北町にて漆の植樹の普及活動にさせていただきます。
≪工藝の森≫
https://www.forest-of-craft.jp/
◆在廊スケジュール
※在廊時間はいづれも13:30-16:30頃を予定
7月
・10日(土):後藤氏(塗師)
・11日(日):上田氏(木地師)
・17日(土):西村圭功氏+お弟子さん4名※2Fで開催されるワークショップ参加
・18日(日):上田氏(木地師)
・22日(木※祝日):飯島氏(塗師)
・23日(金※祝日):後藤氏(塗師)
・24日(土):永井氏(木地師)
・25日(日):西村圭功氏(塗師)
◆職人のプロフィール
飯島 勇介 塗師
福井県出身、35歳。札幌学院大学にて臨床心理学科を専攻。後に中退しNature Life Project(北海道ニセコ)にて物作り体験の指導員を経験。仕事を通して物作りの楽しさを再確認し、自分の手でものを作りたい、作ったものを大切に使ってもらいたいと強く思うようになり、2014年に京都伝統工芸大学校蒔絵科に入学。卒業後、三代目西村圭功に師事。好きな食べ物はオムライス。
上田 量啓 木地師
京都府出身、30歳。京都芸術大学では建築を通して木の魅力を、岐阜県立森林文化アカデミーでは森とモノづくりの楽しさを学んだのち、木地師・西村直木氏に師事。木は成長するのに50~60年はかかる。木地師の仕事はやり直しが効かず、失敗する事は、そこに関わった人の労力や想い、木のいのちを無駄にしてしまう行為であるため、魂を込めて作業しています。 趣味はプラモデル作り。
後藤 久美 塗師
徳島県出身、26歳。高校卒業後手に職をつけたいと思い、京都伝統工芸大学校ならびに京都市産業技術研究所で4年間にわたり漆について学ぶ。良くも悪くも自分が手を動かした通りに反映されることが、この仕事の面白さであり奥深さだと思っています。自分が美しいと思えるもの、おもしろいと思えるものをつくっていきたいです。好きな食べ物はキャロットケーキ。
永井 綾 木地師
広島県出身、37歳。モノには純粋で絶対的な「美」があるのではないかと、工藝・職人の世界に惹かれる。京都伝統工芸大学校で指物を学び、お椀を作りたい!と思ったタイミングで、西村圭功漆工房との縁に恵まれる。轆轤木地師の仕事は、素材や使い手が知らずと求める線や形に、無心で、ひたすらに向き合える、幸せで最高な仕事です。 とにかくまじめに正直に。 好きなことは散歩です。