スタッフ
募集中

cinema vol.10 すでに私たちはアートに生きていた

記事公開日:2020.02.17

mumokuetki cinema 今回の上映は「サティッシュの学校-みんな特別なアーティスト」でした。

 

 

ランダムに並べられた机、その上に置かれた色とりどりのペンや色鉛筆や紙や落雁。

それらを横目に見ながら、上映後のワークショップで何が始まるのか?といぶかしげな思いで1回目の上映をご覧いただいた方もおられたでしょう。

 

映画の中で語られたサティッシュの生きる哲学、語られる言葉はとても理にかなっていると感じた。

巨大な資本主義のシステムの中に組み込まれて生きることが、日本では生まれた時から“普通”であり疑問を感じずに日々を過ごしている。

例に漏れずそんな自分にとっても眼から鱗だった。

 

 

 

そうやって生きているから理屈でサティッシュの言葉が「理解」できたとしても、「体感」をともなって会得する方法まではわからない。観たところで途方に暮れる。

たとえ途方に暮れずとも「鉄は熱いうちに打て!」ということで、映画の感動冷めやらぬ間に、一気にその先の「体感」までしてしまおう!と、ワークショップを企画した。

一度方法がわかると、この映画の効能もまた持続するということになるであろうとの算段。

 

座る机のグループは、あえてランダムに知らない方同士に。それもあり、始めはシーンとなり緊張感が漂っていた。

 

今回の講師の篠田栞さん。

仕事はデザイン会社でプロデューサーとして、マーケティング、ブランディング、教育、アート、まちづくりなどの企業とディレクションを生業とし、プライベートでは物語(台本)を書き、演出し、自らも舞台に立つ。

この、仕事とプライベートが地続きなライフスタイルで自分の「好き」を仕事でも私生活でもうまく発揮しておられる方だ。

今回のワークショップは題して、

 

アートと思考と生活のアイデア「わたしの中の”芸術家”をみつける、空想美術館をつくる」ワークショップ】

 

 

 

すき

 

好き

 

数寄

 

おお!なるほどそういうことか!

そう書かれたスクリーンをみて、と膝を打った。

 

好きなものは知らずのうちにたくさん持っていたり、逆に自分の身の回りにあるものを集めてみると自分は何が好きかが見えてくるであろう。

そんな自分の“すき”を自覚し、すきに「名前」をつけるところからアーティスト活動をはじめてみよう!という。

 

それぞれのテーブルでは自己紹介ののち、自分をわくわくさせるものの絵をめいっぱい紙に描き出してもらう。

それらはどうして好きなのか?どんな風に人生に関わってきたか?それらの共通点は何か?を見い出す。

 

 

 

 

そして、これらの要素を使いお次は、自分の回顧展をするとしたら?ということを想定した「空想企画展」を企画する。

 

意見交換をしながら悩みながら、たちまち皆どんどん没頭していった。

「絵なんてしばらく描いてないしな〜」なんて言ってた人も、先ほどの発言は何処吹く風!

 

 

 

 

自分のすきなものについてだけ考える時間、さらにすきを他人と共有できることってこんなに楽しいことなんだと気づく。共感してもらえたらなおさらだ!

 

 

 

 


 

また、「最近こんな時間とってなかった!」そんな声もきこえてきた。

確かに昔は1日中でもずっと絵を描いていられたのに、いつから描けなくなったのか?と私は自分をふりかえった。

 

そして完成した皆さんが描いた企画展のポスターはどれも独創的!

25人いれば25人分の世界が存在していた。

25人の芸術家がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サティッシュが映画で言っていた

 

・全ての人が想像力と共に生まれてくる。

・アーティストとは特別な人のことではない、誰もが特別なアーティストなのです。

・想像力を発揮する時、あなたはアーティストです。

 

その言葉がフラッシュバックした。

 

そしてそれぞれのテーブルはすっかり仲良くなり、2回目の上映が始まろうとしてもまだ話が止まらなかった。

 

 

 

アート、芸術、芸術家って何だ?
うやうやしく美術館にあるものだけが、作家と呼ばれる人たちが創るものだけが、芸術大学出身者だけがそれではない。

 

今日描いた企画展のポスターも、授業中のノートの落書きも、毎晩家族のためにつくる食事も、雨の中で歌うことも、それは人が人らしく生きることと切っても切り離せない、とても身近にあるものであり、私にもできるんだ!やってるんだと。

すでに生活のアイデアに生かしていたんだと、この日の映画とワークショップにより気づかされた。

 

そのことを意識するかどうか次第だ。

 

以下に映画の中のサティッシュの言葉を共有させてもらいます。

理想論だと思いますか?

それともできると思いますか?

 

・私は全ての人にアーティストとして生きてほしい。想像力を発揮すれば自分で仕事を作り出すことができる。

・好きだからする、それが仕事です。

・どんな仕事もアートになる、想像力と創造性をもってすればね。

・アーティストのように生きたければ職を探したり、雇用を求めたりしないことです。なぜならただの雇われへと貶められるから

・教育とは詰め込みではなく、引き出すこと。では何の為に学ぶのか?目的は職を得るためではなく、自己発見のため。

・私の才能とは?人生の意味は?目的は?どのように人々の為になりえるのか?

・他の誰かの真似をせず本来のあなた自身になってください。

・想像力と手を使うことが物を生き生きと輝かせるのです。

・ゆっくりでいいんだよ、急ぐことはない。人生は変革の旅なんだ

 

千里の道も一歩から歩んでみようと私は思いました。

 

この日、好きを共有してくださった皆さまもありがとうございました。

この日刺さった言葉や、仲良くなった縁がお役にたちますように。

 

mumokuteki hall 宮崎

 

 

※当 mumokuteki hall はどなたでもレンタル利用いただけます。

mumokuteki hallのご利用について

戻る

サイトマップ

online store

social media

language